2024年、米不足が深刻化し『令和の米騒動』などと騒がれている。
なぜ米不足が起こっているのだろうか?
それは一体いつになったら収束を迎えるのだろうか?
米農家で育った僕がリサーチしました。
目次
令和の米騒動!
2024年、米不足が深刻化している。
自分の家で米を生産しているという方には無縁の話だが、普段から米を購入して食べている方からすればかなり悩ましい問題である。
関東圏などでは米の値段が一時1000円値上げされたり、1家族につき1点までの制限がかけられたりしている。
スーパーに米を買いに行くと、棚に置いてある米が少なく異様な光景だ。
過去には大正7年に米騒動が起こっているが、今回はまさに『令和の米騒動』といえるのではないだろうか。
米不足の原因は?
今までは米が余ると言われ、米の値段が上がることはなく農家は頭を悩ませてきた。
しかしなぜここに来て米不足が起こっているのだろうか?
米不足の理由は大きく分けて4つある。
農林水産省の減反政策
農林水産省は米の需要が減るとして減反政策をしてきました。
減反とは簡単に言うと田んぼを減らしましょうという政策です。
僕の地元は岩手県ですが、僕が小さい頃に比べ田んぼは大幅に減り(農家の高齢化も原因です)昔は田んぼだった土地が人の手が入らず、草だらけと言った所もかなり多いです。
米が足りなくなっている理由の1つに『減反政策』もあるのではないでしょうか。
米が家畜の飼料用に変わった
最近では、人間の食用ではなく家畜の飼料(餌)用として米を育てている農家も多いです。
理由は農林水産省の政策で、人間が食べる食用米でなく家畜の飼料用に転換したら補助金を出しますよと言っているからですね。
農家からすれば米づくりは手間がかかる割に儲けが少ないです。
僕の実家も農家で米を作っていますが、毎年父が『米は赤字、本当は辞めたい』と言っているくらいです。
家畜用に作って補助金が出るのであれば、そちらに切り替えますよね。
そのため、人間が食べる米が減り米不足の原因の1つとなっている事が考えられます。
2023年の猛暑による不作
2023年は記録的な暑さでしたね。
当然ですが米にも適温があり、寒すぎたり暑すぎる場合は米が取れません。
米は平均気温が25℃前後が適温と言われています。
米の多くは東京で作られているわけではありませんが、2023年は東京で気温が30℃を連続で超えた日数が59日でした(今までの最高は40日)
全国的に記録的な暑さが続いたため、米にとっては過酷な状況だったので不作となりました。
これも米不足の原因の1つです。
南海トラフ臨時情報による買い占め
先日地震があり、南海トラフの大地震が来るのでは?という憶測が飛び交った為、それを懸念した方々が米の買い占めに走りました。
そのためスーパーでは米が品薄状態となり、1家族1点などの購入制限がかかりました。
こうなるとその話を聞きつけみんなで米を買うため、実際は米が足りないわけでなくても入荷が間に合わず米不足になります。
インバウンド増加
最近では円安も重なり日本にはたくさんの外国人が訪れるようになりましたね。
日本でお金を使ってくれるのは嬉しいことではありますが、それにより多くの弊害が出ているのも事実ですね。
現在日本ではインバウンド旅行客は右肩上がりです。
日本旅行をしそれをYouTubeにあげている外国人の動画を見ることがありますが『日本の米は美味しい』と皆口を揃えていいますね。
日本国民だけでなく、観光客も滞在中は米を食べるので米が足りなくなっている原因の1つですね。
米不足はいつまで続く!?
こうなると疑問に思うのはいつまで米不足が続くのかということではないでしょうか?
実は現在でも米不足は言うほど深刻ではないと言った意見も存在しますが、以前の様にスーパーに米が並ぶのはいつ頃になるのでしょうか?
秋頃には戻る
秋は稲刈りの季節になるため、徐々にスーパーに米が並ぶようになってくるでしょう。
現在は8月ですがすでに稲刈りを始めている農家も存在するため、間もなく『令和の米騒動』は収束を迎える可能性が高いです。
また2024年の米の収穫量は平年並みもしくは少し少ないくらいという予想がされている為、よほどのことがない限り2025年は米騒動が起こらないのではないでしょうか。
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