2024年は猛烈な暑さになると言われております。
現時点で『暑すぎる』『暑さはいつまで続く?』などといった声も多いですね。
猛暑の原因は1つだけではなく、複合的な原因があるようです。
ラニーニャ現象、エルニーニョ現象、フェーン現象など聞いたことはあるけどよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
2024年の猛暑の原因が簡単にわかるように図解しました。
目次
2024年は暑い夏になる見込み
2024年の夏は全国的に気温が平年と比較し、高い事が予想されてぃます。
去年は観測史上最も暑かった年と言われていますが、去年に匹敵する暑さになる可能性があると言われています。
理由はラニーニャ現象が起こる可能性があり、またチベット高気圧と太平洋高気圧が重なる可能性があるためで、場所によっては40℃近い気温になることが予想されています。
暑さのピークは7月下旬から8月上旬か
7月下旬から8月上旬は太平洋高気圧の張り出しが強くなるため、この時期にピークを迎えそうです。
しかし理由はこれだけではなく、チベット高気圧の存在も忘れてはなりません。
今年は太平洋高気圧とチベット高気圧が日本上空で重なる可能性があり、これもまた暑さの要因の1つです。
詳しくは本文中にて説明しています。
そして今年は残暑が厳しいことも予想されていますので、命を守るため暑さ対策はしっかりと行う必要があります。
【簡単に図解】2024年の猛暑の原因をわかりやすく解説
まずは一般的な夏を説明
太平洋には常に南米方面からインドネシア方面に東風(貿易風)が吹いています。
温かい海水は上に溜まるので、その温かい海水が東風でインドネシア方面に流されます。
また東風と地球の自転の影響で、南米沖の深い所から冷たい水が上がって来ます。
そのためこの図でいうとインドネシア方面の海水温は高く、南米方面の海水温は低いという状態になります。
これが一般的な夏です。
では2024年の夏が猛暑になる理由の1つラニーニャ現象を見てみましょう。
ラニーニャ現象
2024年の夏はラニーニャ現象が起こると言われています。
ラニーニャ現象が起こると日本の夏は猛暑になりやすいと言われいますね。
ラニーニャ現象発生時は何らかの理由で南米方面からインドネシア方面に強い東風が吹くと言われております(理由は解明されていない)
そうすると温かい水はより一層インドネシア方面に流され、南米方面の冷たい水は更に強く湧き上がります。
下記の図でいうとインドネシアは日本の下の方になるのですが、海水温が高い為インドネシア方面の積乱雲の活動が活発になり、それにより太平洋高気圧が北(日本方面)に押し上げられるので日本には太平洋高気圧に覆われ猛暑になりやすくなります。
これがラニーニャ現象で日本が猛暑になる理由の1つです。
フェーン現象
フェーン現象とは湿った空気が雨を降らせながら山を越え、下りながら温度を上げていくので図で言う右側の地域は気温が上昇する現象です。
このフェーン現象は北陸などの日本海側の地域によく起こります。
なぜ北陸地方が多いのかというと太平洋から湿った温かい空気が流れ込み、それが脊梁(せきりょう)山脈にあたり、北陸地方に気温を上げながら日本海側に吹き下ろすためです。
これにより更に猛暑が加速します。
チベット高気圧と太平洋高気圧が重なる
2024年はチベット高気圧と太平洋高気圧が日本上空で重なる予想が出されています。
この高気圧2つはそれぞれ違う高度で張り出すため、日本上空は2つの高気圧に覆われるということになります。
平年を見ると重なる部分はわずかですが、2024年は北海道、東北(新潟の一部も)を除く全ての都府県でチベット高気圧と太平洋高気圧が重なっているのがわかります。
これも2024年が猛暑になる1つの理由とされています。
以上が2024年の猛暑の理由となります。
補足としてエルニーニョ現象
エルニーニョ現象とは
エルニーニョ現象は東風が弱まることにより温かい海水が南米の方に広がるとともに、南米の冷たい水の湧き上がりが弱くなります。
これによりインドネシア付近の海面の水温が下がり、太平洋高気圧を日本側に押し出せないため、日本で太平洋高気圧の張り出しが弱くなります。
太平洋高気圧が弱いため雨が多く日照時間が減ったり、気温が上がりづらくなります。
以上となります、ありがとうございました。
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